小林泰三

「アリス殺し」文庫版 その1

売れたのか売れてないのかアリス殺し (創元推理文庫)作者: 小林泰三出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2019/04/24メディア: 文庫この商品を含むブログを見るえらい文庫化に時間かかりましたね。 2007年くらいだっけ、ハードカバー版出たの。もう10年くらい…

小林泰三「アリス殺し」

ようやっと小林泰三の面白い長編ミステリが読めたという感じ。「密室・殺人」だと結局クトゥルフ的なタームは幾つかあったものの、オチにもトリックにも全く絡んでこないという残念な結末だったが、今回は一応不思議の国と現実世界の構造が結末に絡んでくる…

小林泰三「天体の回転について」再読2

天体の回転について (ハヤカワ文庫 JA コ 3-3)作者: 小林泰三,KEI出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/09/10メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 174回この商品を含むブログ (43件) を見る 300万 結局技術が進歩していても、それを使う連中の大半は科学に…

「家に棲むもの」その2

肉 丸鋸遁吉初登場。「未公開実験」のあの言葉真に受けてこうなったんだろうな。 しかしよくもまぁこんな家に入れるな。というかなかなか想像しづらいんだけど、家の壁が肉に覆われてるってのが。 森の中の少女 一本角の「怪物」に少女が何をされたのかが気…

小林泰三「天体の回転について」再読1

性懲りもなく再読。天体の回転について (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)作者: 小林泰三出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2008/03メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 93回この商品を含むブログ (77件) を見る最初見た時エロゲみたいな絵だなと思った…

「家に棲むもの」

家に棲むもの (角川ホラー文庫)作者: 小林泰三出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2003/03メディア: 文庫 クリック: 10回この商品を含むブログ (26件) を見る「天獄と地国」や「海を見る人」「天体の回転について」なんか読んでると忘れがちだが、そういえば…

「見晴らしのいい密室」

半分が「目を擦る女」からの再録だったので非難轟々だった奴。ちなみに「目を擦る女」はすでに絶版。だったら最初から「目を擦る女」出さなきゃ良かったのに。まあ、「目を擦る女」のあの不気味すぎて誰が特をするのかよくわからない表紙よりも、こっちの表…

小林泰三「目を擦る女」

目を擦る女 (ハヤカワ文庫JA)作者: 小林泰三出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2003/09メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 37回この商品を含むブログ (54件) を見る前回読んだのは2003年。7年も前。 なんか読み返して見ると、どうも他の作品集に収録されなか…

小林泰三「海を見る人」その2

海を見る人 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)作者: 小林泰三出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2002/05メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 120回この商品を含むブログ (33件) を見る 天獄と地国 例の長編版『天獄と地国』の冒頭部分(落穂拾いの連中が村…

小林泰三「海を見る人」その1

海を見る人 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)作者: 小林泰三出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2002/05メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 120回この商品を含むブログ (33件) を見る 時計の中のレンズ 脱出プログラムのためにから、へ旅する人々の話。 …

未来妖怪 その3

未来妖怪―異形コレクション (光文社文庫)作者: 井上雅彦出版社/メーカー: 光文社発売日: 2008/07/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 42回この商品を含むブログ (24件) を見る 「試作品三号」小林泰三 うーん まぁ、小林泰三らしく、ある種のくだらなさの…

小林泰三「人造救世主 ギニー・ピッグス」

続編でたんですね ちょっとビックリ Amazonで25日注文で今日着 発売日2/25なのに、昨日近所の本屋いっても置いてなかったッスね それにしてもシリーズ第2弾とか言ってるって事は本格的にラノベ化する気なんでしょうかね ところで、「キリストのクローン」と…

小林泰三「完全・犯罪」

双生児 なんか江戸川乱歩を彷彿とさせるタイトルだね。 冒頭から「雅宙攝津県、嗚呼噛無市、御簾過渡肉駅」とかいう珍妙な地名が登場します。 マサチューセッツ県アーカム市ミスカトニック駅と そして、双子が登場する。 なるほど、アーミテッジ博士の登場し…

完全・犯罪

完全・犯罪 これまた「完全・犯罪」の意味がなんとも 過去に戻って自分のライバルが対抗論文を発表する前に消してしまおうという話。 なんか、「タイムマシンの殺人」を思い出すような話ですねw 下のも合わせて微妙にそういう異色短篇集とかにありそうな話…

「逆想コンチェルト 奏の2」

イラストを絵師に描かせてそれを元に作家が話を作っていくというタイプの本 なんかこういうのって昔のイギリスとかでもやってたみたいなんでそう珍しい試みでは無いのかな ===絵1=== トリオソナタ なんか井上雅彦なのに微妙に面白いような 一番絵とあってる…

小林泰三「天体の回転について」

天体の回転について (ハヤカワ文庫 JA コ 3-3)作者: 小林泰三,KEI出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/09/10メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 174回この商品を含むブログ (43件) を見るまあ、買ってしまいましたと。ソフトカバー版持ってるのにね。でも…

小林泰三「セピア色の凄惨」

セピア色の凄惨。略してSS。 やっぱこれ、あの「密室・殺人」の探偵なんだろうかね。あー、主人公の名前なんだったっけね

早川の本気

天体の回転について (ハヤカワ文庫 JA コ 3-3)作者: 小林泰三,KEI出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/09/10メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 174回この商品を含むブログ (43件) を見る>イラスト:KEI 早川は本気だ……! ぶっちゃけ、今までの早川は「取…

小林泰三「人造救世主」

このオチはどっちかというと、異色作家短編集とかそこら辺の奇妙な味系の短編SFの類いなんではなかろうか。そこら辺に馴染みがない人は、ピンと来ないのかもしれないが。