「書架の探偵」その4

ようやく読了


書架の探偵 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

書架の探偵 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)


まあ、感想は後にでも……
別に読み終わった直後って特になにも浮かばないことが多いよね。

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「書架の探偵」その3

積ん読消化しよう

書架の探偵 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

書架の探偵 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

謎のどこでもドアじみた扉を開くとそこはジャングルだった。
なんとなく、コールドブルック父がどうやって財をなしていたのかが漠然と分かってきましたが。
しかしまあ、これ同じことやる奴いるんでないのかなぁ?
いまのとこそうなると怪しいのは宝石店の連中ですよね?

どうでも良いけど今までコールドブルックをコールドブックと勘違いしていた。


今更だが、この世界、テクノロジー進化してる割に妙にアナクロなところあるよな……

「世界推理短編傑作集1」その2

思ったより辛い

人を呪わば

まあ、前に読んでいて落ちも覚えてたから別に面白さは感じなかったなぁ
仰々しいタイトルのわりに、内容はロジャー・シェリンガムの短編みたいな笑い話だった。
アントニィ・バークリーよりも前にこんな内容あったのかとちょっと驚いたけど、まあ推理小説とかの出来る前の作品だからたぶん。ウィルキーコリンズだし……

二巻目出たらしいけど案の定まだ一巻も読み終わってないな……

時雨沢恵一「SAOA GGO」3巻

これはゲームであって、遊びである

時雨沢恵一のSAOスピンオフシリーズ3巻目。
どうも流れというか落ちというところからすると、3巻まででようやく一つの話が終わったんだなという感じ。1巻が微妙臭いのは3巻までを想定してたからなんですかね。
しかしオチが…普通。普通すぎる…。そ、それは流石にみんな予想ついてるだろうし…。まあ、冷静に考えると割とドン引きする正体でしたね……。
アニメの方ではどういうわけか1巻を6話2,3巻分を6話とかいうなんか偉いバランス悪い配分にしてますがどういうことなんですかね。
最初にアニメ用のストーリー作っておいて、あとから小説として出したんですかね。よくある福井晴敏ローレライみたいな。
時雨沢恵一にしてはなんか微妙な感じがするのも、アニメありきのストーリーだったからですかね……。おそらくオリジナルは脚本家あたりが書いてたんですかね…。SAO2で何故か銃考証に時雨沢恵一の名前があったのもこの頃からすでにプロジェクトが始まってたことを示す証拠ですよね…。露骨に。あそこで名前出たあとスピンオフの小説書くってもう既定路線過ぎてな…。
あ、もう出た時点でアニメにするの決まってるんやなって。ていうか、その割に制作会社がSAO2と同じでないのが微妙っちゃ微妙ではある。

それにしてもシャーリーが本当に仲間助けるために背負ってたってのは意外でしたね。出てくる連中連中がどれも死体を盾にすることしか考えてないから、ピフトーイと同じこと考えてたが。てっきり、SAO本編の緑髪と同じキャラか、作者がそのキャラ気に入ったのでそっくりさん出してきたのかと思いきや、リアルで狩猟免許持ってるレンジャー。
こいつの闇落ちシーンは最高でしたね。動物を撃つというのはまあ仕事上のこととしても人間を撃つのには忌避感を持っていたのが、仲間の仇討からピフトーイへ憎悪を募らせて、「これはゲームであって、遊びなんだ」と。あ、これは2巻あたりの話か?
1巻2巻はオンラインでサバゲーやってるだけ感ありましたけど、今回になってからはもういろいろファンタジーな武器出まくってて「それありなん?」みたいな気にさせられますね。

感想としては分厚い割に早く読めたな。という以外に特に。やはり趣味全開の話ってなるとわかりにくい点がポロポロ出てきますね。SINCの連中のリアルとの見た目の対応とか、アニメのほうでようやく関連付けできた感じだし。銃に詳しくないのでどういう風な取り回ししてるのかさっぱりわからなかったり。やはりこれはアニメ前提で作ってる感がすごいな。
それにしても、レンが覚醒すると銃が喋り始めるって普通に考えてかなりサイコなんですが。蓮実聖司かお前は。あ、レンって名前もしかしてこれからとってるのか?

「世界推理短編傑作集1」その1

翻訳見直した割に微妙な時代の訳

世界短編傑作集の新盤。まあ、ものが良い割に、いつまでも戦前センスのまんまだったからなぁ……むしろ遅いのでは?
「『世界短編傑作集』って名前の割に、推理小説しか入ってないやん!どうなってんのこれ?」って突っ込みが多かったのか、名前に「推理」の二文字が入るようになりました。
遅い……今更か……。

世界短編傑作集 1 (創元推理文庫 100-1)

世界短編傑作集 1 (創元推理文庫 100-1)


まあ、名前分かりやすくなって、戦前の悪しき習慣「他の文庫に納められてるからこのアンソロジーには収録しないよ」がなくなったことはよいことだ。

と思ってたら、解説読んだ限りだと「犯罪文学傑作選」に収録されてるからって理由で、パール・S・パックの「身代金」は今回も未収録だそうな。画竜点睛を欠くというのはまさにこういうことでは?
何なんですかねこの習慣、ほかの本買わせるための手段?今だとすぐ本絶版になるからやる意味無いんでは。
今回復元されたのは、ポー、ドイル、チェスタトンの作品らしい。本書にあるのは「盗まれた手紙」、「赤毛連盟」の二つ。
でシリーズ全部で47短編となる。えらい半端だな。後一つ復元して48短編にした方がきりがよいのでは?47って四十七士じゃあるまいし。
しかしわざわざ旧文庫でも今文庫でも除外してあるのはなんか理由あるのか?他短編集に収録されてるからってねぇ……?

他としては、英語から重訳だったのを原語からの直接訳にしたそうな。まあこれは良いところですね。
翻訳も見直したそうな。まあ、旧文庫にあった変な文字ぬけやら句読点のおかしな点は無くなったかな。
ただ文章の見直した点は最低限で、例えばセリフの中で日本語の常識としておかしな点とかはそのまんまらしい


ポオ「盗まれた手紙」

流石にコレは新訳出せよ……

おなじみ。コレ読んだことない奴はモグリだろっていっても過言ではない基本。
ただなんかこの翻訳どっから持ってきたんだろ。
自分の嫌いな
「セリフが変にマンガ臭い」
ってタイプの翻訳。マンガ臭いってのはセリフが丁寧語とタメ口ってのがあんまり統一されてないとか、普通の口調になのにいきなり「~だぜ」みたいな乱暴になったり、「~かしら」みたいな今使ったらオカマ扱いされそうな言葉使うとか。
そういう、ドラえもんの昔の作品みたいな感じっすね。
まあ当時はこういう変竹林なしゃべりが普通だったんですかね。にしてもこれはさすがにレベル低いタイプの翻訳だから新訳出して良かったんでは?
昔の翻訳にも善し悪しあるからなぁ。
そんなわけで、翻訳の質が気になって読み進められない。
まあ内容知ってるからとばしても良いかな……

追記

読んだけど、思考の盲点ってのを説明すんのにページ数費やしすぎてなんかすごく眠くなった。
昔、偕成社版読んだときは普通に読めたからやっぱり翻訳の質かな。



「女学生奇譚」その1

色んな意味で臭い

女學生奇譚 (文芸書)

女學生奇譚 (文芸書)

半分くらい読んで、登場人物がビビりすぎなのが鼻に付くようになってきた。
うんまぁ、「読んだら死ぬor気が狂う」とか言う眉唾な曰くがそもそも良くある上に、「ドグラ・マグラ」という実例(読んだら気が狂うと言われてるという意味で)あんのに、こんな本見た事ないとかいう奴はどう考えても見識が狭すぎる……。
自分なら見た瞬間「それドグラ・マグラのパクリですよね?」って言ってしまう自信がある。
そんで、見たことないとか言ってる奴が80過ぎてそうな爺で、口裂け女の伝説を作って広めたとか言ってる人。
えっ、それじゃ今回のコレもお前の仕業ちゃうんか?みたいな疑問湧いてきますよね。
とくにその本の調査の依頼が持ち込まれたのがそのジジイと昔縁のあった奴の出版社っていうんなら尚更。
とか思ってたら、やっぱり古い紙使って見た目だけ古そうに見える本だったという鑑定が出る。まあ、紀田順一郎の本とか「私家版」とか「ナインスゲート」読んでたら思いつくパターンだわな。それはそれで良いとして、偽書ってわかった後の登場人物の反応がおかしいよね。
「作者不詳」みたいなガチ怪奇の起こる本なら兎も角、挟んであったメモの脅し文句程度で後は何も起こってないんだからビビる方がおかしいわな。でもって偽書と分かってなぜビビる……
今考えると、白髪爺が黒幕だとすると、あやめの存在が怪しく思えてきますわな。兄貴が住んでいたというアパートもなんか特徴の見えない部屋とか言ってたし、まずは偽装されたってことを疑うべきだったのでは?アメリカ住んでたという割に、日本語達者だし。本を直接出版社に持ち込ませずに、依頼されたライターにだけ見せるって手口からすると、過去の因縁が原因なのかなぁ。伝説の奇書みたいな感じでオカルト雑誌に取り上げさせて、良い気になってるところでネタバラシして信用失わせるとか……

なんとなくタイトルに惹かれて読んで見たけどタイトル買いした程度の本という感じ。
うーん吉村某よりはマシな程度かな

「ダブル・ジョーカー」

大人向けなろう小説

ダブル・ジョーカー (角川文庫)

ダブル・ジョーカー (角川文庫)

ダブル・ジョーカー

なろう系俺TUEEEE小説によくあるパターンだが、分かりやすい凡人イキリライバルを登場させて、それを主人公側がこてんぱんにのすという分かりやすい構図のもの。
前作まで読んでいれば、これでD機関出し抜ける訳がないと思いつつも、「ジョーカー・ゲーム」の「D機関SUGEEE」感溢れる内容に飽き飽きしていた自分は、なんとか風機関がD機関に一泡吹かせてくれないものだろうかと思っていたのだが
結果はご覧の通り。噛ませ犬にすらなっていない。ライバルポジションにすらならない路傍の石だったという酷いオチ。
もうこの時点で読むの一旦辞めた。
やり方的にはD機関とそうそう変わらずにそれでいて「死ぬな殺すな」とかいう少年漫画かラノベじみた方針だけでそんなに何かが変わるのかと納得がいかなかったってのもありますね。
読者層的にこの子どもじみた方針はやはり必須だったんですかね…。

ブラックバード

真珠湾攻撃時に活躍していたスパイのドキュメンタリー番組を見ていたのでその延長で。
その番組見てたおかげで、この最後のアメリカのやり方にも十分納得行った。
やっぱりなんかこれ、前知識としていろいろ持ってないと単なる俺TUEEE小説にしかならんのじゃないのかな。
基本的になんかかんやあって「日本のスパイはすげぇや」って落ちのワンパターンな話だしね。
時代背景についてろくに説明していないから、余計にそう感じてしまう。

話としては割と良かったです。
アニメで出てないよねそういえばこのエピソード

仏印作戦

なんとなく「TRY」の逆パターンなのかなと思った。
過去の類似作品DISりながら俺TUEEEしてるんなら、類似作品も見といたほうがいいのかなと思わせられた作品。ていうか、「TRY」ってジャンルなんだろう。
なんとなく「D機関」の名前を出せって言ってた時点でかなり胡散臭いなと思ってましたけど案の定でしたね。それはいいとして、外部にこの名前漏れてるなら同様のことを敵対組織がやりそうだなぁと思ってしまった。ていうか外にもこの名前で漏れてるのか?なんかそれとは別な符牒じみた名前で呼ばれてそうだけど、チヨダとかサクラとか。D機関って名前がなんか重要なのだろうか?ていうかDの元ネタは何なんだろう。団子坂のDか?

アニメのドイツ軍人がやたらゴツかったということで印象に残っている。何だありゃガンダム作品に登場しても違和感なさそうだが。ドイツ軍人といえば細長の冷徹な男というイメージだからそう感じるのか?アクションないエピソードに必要のない無駄なゴツさだったな……。まあアニメに関して言えば無駄にキャラデザゴツい連中ばっかだったからな…。
内容はまあアニメはほぼそのまんまにしてあったようです。違いは遺体収容の病院でヴォルフ大佐と結城が知らずに会合していたことぐらいか。こちらでは特にそんなシーンはない。

蝿の王

スパイを探せ!的な内容。コミュニストと化した主人公がD機関からやってくるスパイを見つけようとする話。
確かに容疑だけで言ったら最初の二等兵が普通に怪しいけど、そこは意表をついてお笑い芸人が実はという可能性がありそうだったけどまぁ‥‥‥(ネタバレのため伏す)

眠る男

ジョーカー・ゲーム」のロビンソンで登場した「スリーパー」のエピソード。

さ、催眠術……
いつの間にこれは江戸川乱歩の「少年探偵団」シリーズになっていたのだろう……元からか。”D”だし。